琉球人民共和国

　革命家の年末は忙しい。

　先週の土曜日、数十年間忘年会だけで付き合いがある会社の「一足早い忘年会」に招待された。

　毎年、ただ酒を提供してくれる良い社長だ。

　しかし、ただとは言っても芸を披露しなければならない。

　毎年スンイルと形態模写を披露している。

　昨年はオス犬が飼い主に抱きつき、腰を振る仕草を真似た秘儀「チンチンしりしりー」を正子が社長の足にやり、労働者を労った。

　今年はスンイルと「ワウワウテナガザルのアクロバティックな交尾」を披露し、人民に希望を与えた。

　勿論、スンイルがメス役である。

　キキィー！キキィー！ヴォー！ヴォー！

　っと最後の良い場面で「うるさい！」と下品な怒鳴り声が飛んできた。

　何だとこの野郎！と戦闘体制に入ったのだが、社長が「十分満足した」と止めに入ったので、おとなしく酒を飲むことにした。

　花酒「どなん」をたのんだのだが、なかったので残波の黒で我慢した。

、やはり人民の話題は基地問題だ。

　政府当局がどのような結論を出そうが、琉球の共産主義者が団結すれば、何れ米帝を追い出すことはできる。

　そうアドヴァイスし「フタユビナマケモノの木にぶら下がったままの交尾」を静かに披露し、人民を元気付けた。

　勿論、スンイルがメス役である。

　正子を応援してね　

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